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〜摂食障害〜

摂食障害とは、食事の量や食べ方など、食事行動の異常が続き、体重や体型の捉え方などを中心に、心と体の両方に影響が及ぶ病気のことです。具体的には食べ過ぎてしまう過食と意図的に嘔吐することを繰り返したり、明らかに痩せ過ぎていても「もっと痩せなきゃ」と食事を一切摂れなくなってしまうなどがあります。

【摂食障害の支援で特に大切にしたい2つのこと】

①食事行動の改善や体重維持・増加という目標だけにとらわれず、視野を広げて解決の形を探すこと

摂食障害の問題は、生命維持に直結する場合が多いため、まずは栄養摂取や体重の維持・増加が治療目標として優先されることがほとんどです。そのため、医療機関だけでなく、その他の相談支援の場でも、どうやって食事を摂るか、過食や嘔吐を減らし体重を維持していくか、などに注目した支援方法が多いと思います。そればかりに意識が向いてしまうと、ご本人もご家族も精神的に負担となり追い詰められてしまう場合も少なくありません。

もちろんそれらの目標を欠かさないことを前提にですが、それだけにとらわれず「どんな自分になれたら、どんな家庭になったら嬉しいか」などオリジナリティのある解決の形を探していくことも非常に大切だと考えます。

②「摂食障害は家族関係に問題がある」という神話ではなく、目の前の家族の力を信じ続けること

摂食障害治療の歴史の産物の一つとして「摂食障害は家族関係に問題がある」という考え方があります。実際に、家族を治療の対象として摂食障害の問題を解決したという事例が数多くあるため、家族を視野に入れた摂食障害の治療はとても大切だと思います。

しかし、このような考え方が広まり過ぎたため、「摂食障害は家族に問題があるんでしょ」「家族が悪いから家族療法なんでしょ」と家族を問題視する風潮が生まれてしまっているのも現状だと思います。

そうではなく、「摂食障害の治療には、何よりも家族の力が必要不可欠である。家族が問題だから家族療法なのではなく、家族に治療をできる力があるから家族療法なのだ」という認識が大切だと考えています。

​そのため、当オフィスでは摂食障害の問題に対して、ご家族のお力を最大限に発揮していただき、解決に向かっていただくために家族療法を採用しています。

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